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生命保険

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13/12/08

生命保険会社

<生命保険のセールス>
生命保険の転換、見直しは生命保険会社がセールスの時におすすめしてきます。生命保険の転換とは簡単に言えば、今入っている生命保険を解約して新たに入り直すということです。下取りや、コンバーションなどとも言われます。その手口の紹介の仕方としては、「今入っている保険を下取りしますので、保障内容が同じで安く入れますよ」なんて言い方が最も主流のようです。今入っている保険を下取りということは今入っている保険を全部解約し、うちの保険会社に入りませんか?ということですね。今入っている生命保険を入りなおすということのデメリットについて考えて見ます。一つ目は、転換した際の年齢で保険料が新たに設定されます。なので、今の年齢で保険料が計算されるので保険料は高くなります。まさに落とし穴ですね。2つ目は、転換した際の予定利率で保険料が設定されます。予定利率とは、毎月変わる生命保険会社の利率のようなもので、加入した際の予定利率がその保険が倒産でもしない限りずっと適用されます。しかも予定利率はだんだんと低くなっています。例えば、1970年に加入していて利率が4%だったのが転換した年になるということだから、現在利率が1.5%くらいならば、2.5%もさがるということです。予定利率が高ければ高いほど保険料は安くなります。それがまた転換した年にリセットされます。予定利率は重要事項で必ず説明しないといけません。しかもこれ、保険業法300条の通称です。この違反が発覚すれば、その生命保険会社にはものすごいペナルティーがあります。確実に予定利率だけは損します。しかも、このデメリットについてはほとんど説明されません。販売員は自分の売上の為に頑張っている訳ですし、加入してもらいたい一心ですよね。デメリットを話すなんてそんなことしません。罠にはまらない為には予定利率を聞くことです。「この場合の保険の予定利率ってどれくらいですか?」と聞きます。今まで意気揚々と紹介していた販売員の顔が一気に青くなりますよ。もし、何%か答えられなかった場合に、その販売員から保険会社への加入やめた方がいいです。頼りなさ過ぎます。予定利率は基礎中の基礎なのでそれさえもわかっていない職員が、ちゃんとした保険設定ができるはずがありません。しつこい営業職員を撃退するとっておきの方法も予定利率を聞くことです。まず、相手が一通り説明し終わったようなら、「これで説明は全部ですか?」と聞いてみましょう。その質問に対して「はい、以上です。」と言われたら、「予定利率のお話をうかがってないのですが。」と言ってみてください。
生命保険のキャンペーン、これも要注意なのです。キャンペーンと聞くと何かお得な気がすると、絶対良い方向に考えてしまいますよね。実は保険のキャンペーンはちょっと違います。この保険のキャンペーンは私たち顧客にとって良いことではなく、保険会社の社員にとって良いことです。この期間に売上が良かった人にはご褒美をあげようというものです。逆に悪かった人には罰があるという会社もあるそうです。それだから、保険販売員の人が「今キャンペーン中で」とか言っていたとしたら、ただ自分の売上をあげるために言っているかもしれません。

<保険会社の評価>
保険会社を評価したい場合は、会社に資料請求をしてみます。資料請求をするとメール、電話が来る、または訪問してくる可能性が高いです。まず、資料請求をする際に電話で、「ちょっと保障内容に不安があるので見直したいのですが」と一言つげましょう。保険に入ってない方でもこれで大丈夫です。その後はいきなり家に訪問してくるか、電話がかかってくるかのどちらかでしょう。そして重要なのはここからです。相手の出方を見ましょう。1つ目は「話をひたすら聞いてくれる人」、2つ目は「最初は話を聞いてくれるけど、後半は喋り過ぎる人」、3つ目は「さっそくパンフレットを広げて売り込んでくる人」の3パターンに大体わかれます。信頼できる順位としては1のひたすら話を聞いてくれる人が1番で、2番目は、最初は聞くけど後半喋る人、3番目は最初からパンフレット広げて売り込んでくる人です。3番目はいきなり売り込んでくるのだから信用できないですよね。いきなりパンフレット広げてしまう人は相談内容も聞かずにパンフレットを広げて何を説明するのでしょう。無理矢理すぎますね。こちらのことを全く考えてないのがわかります。そしてそこで提案される生命保険内容もこちらの不安を考慮してないわけですから、的外れなものになるのは手に取るようにわかりますね。2番の最初は聞くけど後半話すタイプの人はそんなに悪くはないですが、結局は売り込んでしまっているわけですから良くもないですね。1番の話を聞くことに専念する人は凄く良いです。この人はその場では、とにかくこちらの不安を聞いて会社に帰った後、こちらの不安を踏まえた上で、真剣にプランを考えてくれます。
次は生命保険のコンサルティング方式についてです。まずこの方式というものについて説明します。ここでは2パターン説明致します。まず1つ目が収入(インカム)方式です。これは必要な分だけ収入を確保するというもので、とても合理的です。例えば、家族の収入源のご主人が亡くなったとしますよね。そこから残された遺族が必要な分だけの収入を確保することを考え、遺族年金を考慮の上たらない分だけ保険で補おうというものです。2つ目は、支出(ライフプラン)方式です。これはFPの方がよく使います。FPとはファイナンシャル・プランナーで、顧客から収支、家族構成などその他諸々のことを受け、それをもとに将来のライフプランのアドバイスを行う人たちです。今後の人生設計においてを子供の教育費はいくらか、毎月の生活費はどれくらい必要か、家賃はどれくらいのところに住むかなどを聞かれ、じゃあ数千万円必要ですから、その分生命保険に入りましょう。というものです。これも一見、合意的にみえますよね。でも、よく考えると子供が3人居たとして子供は大学まで行かせるか、まだ子供はつくるかなど、そんなの今の時点ではわかりませんよね。こんなことを根掘り葉掘り聞かれ、答えられないと、向こうは「では、皆さん平均これくらいかかっているので、その額で考えましょうね」なんて言って、勝手に平均値でライフプラン考えられてしまいます。教育費、生活費も全部平均で計算されます。さて、自分がどこまで他の家庭と費用が同じくらいなのでしょう。そして向こうが提案してくるのはいわゆる全て平均値で構成した保険プランです。

<生命保険会社への苦情>
生命保険会社への苦情を言いたい場合はどうしたらよいか。生命保険会社へ文句を言う場合についてお話します。文句というと聞こえが悪いですね。とにかく不審に思った時、不満に思った時、それを尋ねることは意外と重要です。あなたなら不満がある場合にどこに相談しますか?担当者に相談するかな〜なんて思った方は要注意です。確かに担当者が一番親しいし、話しやすいと思うかもしれませんね。でもこれ、絶対だめです。まず、問題が解決されない場合が多いです。担当者に文句を言っても結局現場処理に終わります。上へなんていちいち報告しません。担当者に文句を言っても、曖昧な返事ばかりか、しまいには「うちはこういう会社ですので」で突き返されることがあります。しっくりきませんね。本当にそうなの?と思いませんか。この人、よく分かっていない気がする、ここだけで終わらせようとしてない?そんな不安がよぎるどころか信頼さえも失ってしまいそうな対応です。
では、どこに相談すればいいのかというと、それはお客様相談センターだとか、お客様受付だとか、簡単に言えば、保険証券に記載されているフリーダイヤルです。確かに言われてみればそうですよね。お客様相談センターですもんね。文句もここにぶつけていいってことです。お客様センターなどは本社が設置している窓口なので顧客の相談を解決できなかった場合は、きちんと解決されるまで本社部門が点検するようになっています。ですから現場は真剣に対応しないとその生命保険会社にとってマイナス評価になります。
しかし、悪質な生命保険会社の場合は相談窓口でさえもまともに対応してもらえないケースがあるようです。そんな保険が本当に存在しています。それも私たちがちゃんとわかっていないから成り立つのかもしれません。生命保険会社だとまともに対応してもらえなくても損害保険会社ではフリーダイヤルに電話した場合、比較的きちんと対応してくれるようです。担当者に言ってももちろん駄目!フリーダイヤルに電話しても駄目だった!じゃあどこに相談すればいいの?となりますよね。実は、最終手段といってもいい凄く効きめのある相談場所があります。それは金融庁です。なんか話が大きくなってきました。なんだか本格的で少し気が引けてしまうかもしれませんが、本当に困っている場合は有効です。苦情や解約などの要望を金融庁に申し立てれば保険会社もすぐに対応してくれます。すごいですね、金融庁。あれだけ言っても効かなかった保険会社が慌てて動いてくれました。金融庁って何者なのでしょう。実は保険会社は金融庁が取り締まっています。保険業というのは免許事業です。その免許を出すのが金融庁です。もちろん取り上げることもできるわけです。そして金融庁は完全なる私たちの味方です。金融庁は私たち保険契約者の保護を図り、金融の円滑を図るのが仕事です。なんと頼もしい事でしょう。しかし、金融庁に言うと保険会社にとってあなたはかなりうるさい契約者になります。金融庁に申し立てる時はその保険会社と縁を切りたいときだけにしておいた方がよさそうです。

<生命保険と健康状態>
生命保険会社には、健康診断の結果、診断書などを見てそのお客様を本当に入れるか入れないかと決める部署があります。その条件は、完治していたらいいとか、治って何年経っていたらいいとか、一生ダメだとかいろいろあります。高血圧、糖尿病、高コレステロールなど、全部入れる数値の範囲が決まっています。こうやって考えると結構深刻な病気の人や、医師の注意を受けている人はますますダメなのでは…思いますよね。でも、実際は言ってみないとわかりません。この生命保険会社ではダメだけど、あっちの生命保険会社はいいとか、保険会社によってその基準は違います。なので、販売員の方に「あ〜、だめかもしれないですね〜」なんて言われても諦めてはいけません。ちゃんと顧客の健康状態によって、入れるか入れないかの専門の部署があるくらいですから、販売員はあまり詳しくありません。生命保険には、事前に医師の診査を受けられる制度があります。お金はかからないし、ダメ元で受けてみましょう。比較的に、外資系の生命保険会社や、損保子会社の生命保険会社は健康についての規定が緩いようです。なので、病気でも入れる可能性が高いということです。
病気になっても死んでも1円もお金が出ない保険ってあると思いますか。実はあります。いざという時の為に生命保険会社に入るのに、どういうことなのでしょう。こんなの生命保険会社じゃありませんよね。保険に加入する際に、医師の診査を受けますよね。しかし、医師の診査を受けずに健康状態を紙に記入することもできます。そしてこの紙に健康状態を書くことを、告知と言います。この告知には決まりがあって、絶対にウソを書いてはいけません。正直に書いてしまうと保険に入れないかもしれないと思って、ウソを書いてしまうと保険金が一切おりません。告知にウソを書く行為を、告知義務違反といいます。そしてこの極めて悪質なケースが、販売者側がウソをつく場合があります。販売側も「この紙に嘘を書くと保険に入れません」というと、契約を取れない場合があるから、「大丈夫ですよ、多少ごまかしても構いませんから〜」なんて言ってウソを書かせるというパターンがあるようです。恐ろしいですね。ここで、嘘を書いてしまって、保険がおりなくても「えっ!あのとき、ごまかしても良いって言われたのに!」と言っても後の祭りですね。むしろこんな人間が保険を売っていること自体が許し難いですね。医療保険、ガン保険などで、たまにあるそうなので気をつけましょう。

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