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13/12/08

生命保険の見直し

生命保険の見直しの大きな流れは、第一に、加入している生命保険の内容の把握と問題点を挙げる、第二に、最適な生命保険の内容を考える、第三に、具体的に生命保険の見直しプランを立てる、です。
まず一つ目についてです。現在加入している生命保険が、本当に自分、または家族にとって最適なものであるかを確認しましょう。また、その際に問題点があればそれも挙げます。家族構成、年齢、加入の目的、経済状況、そして将来のことを視野に入れて見直しをすることが大切です。次に二つ目についてです。最適な生命保険の内容、つまり保障プランを立てることです。これから将来にかけてのライフプランから、これからの必要金額とこれから準備できる資金、そして生命保険で賄いたい必要保障額を計算して、現在加入の生命保険の内容と比較します。最後に三つめについてです。二つ目で見直した内容をもとに、どのように見直しをするかを考え、実行します。見直しの仕方は、現在加入しているものを一部変更させてそのまま継続する方法と、現在の生命保険を解約して、他の新しい生命保険に加入する方法があります。後者の場合には、二つ目で見直した内容で、条件が有利な保険会社を選ぶことが大切です。
保険料の相場観がない人は、保険の見直しを行うメリットがわからないと思うので、そのような人は事前に調べた方が良いです。では、どのようなときに、どうやって見直したほうがいいのか。それは基本的にはライフスタイルが変わったときです。ライフスタイルが変わるということは「結婚」や「出産」、「退職」、「起業独立」です。上記にはそれぞれ共通点があります。それは「家族の人数」と「収入」です。主にこのようなときに保険を見直す必要があります。転職などをすると当然収入が増えたり、あるいは下がったりします。そうすると自分に適した保障も変わっていくのです。なので転職などで収入が変化した場合は、生命保険を見直しを行う必要があります。会社で加入できる団体の共済や保険などは、民間の保険に比べて保険料が安くなる場合が結構あります。同じ会社などで団体割引が大きく、年齢に関係なく保険料が一定である場合も多い。このような保険を積極的に利用することは良いことですが、注意していただきたいのが、万一退職した場合にその後の保障がどうなるのかです。これは確認しておく必要があります。退職後10年まで継続可能の保険や、年齢(例:80歳)まで引受元の保険会社(例:全労済)で継続可能のものもあります。退職後に適用される保険料がいくらになるのかも注目をしておくと良いでしょう。会社の福利厚生制度の違いにも注意が必要だと思います。死亡退職金や弔慰金制度、遺児育英年金制度など福利厚生制度が充実している会社で働いていた人は、それを考慮して保険金を少なく設定している場合が多いと思います。
これらの制度が退職や転職でなくなった場合、どのぐらい保険金を増やすべきか考えることが大切です。「保険を見直さずそのまま続ける」という方法と「保険をやめる」「減らす」「払済保険に変える」というこの四つの方法があります。そのまま続けるということは、見直すより続けた方が良いと判断される場合に選択します。「やめる」ということは、その名の通り保障をやめてしまうということです。「減らす」ということは、保障額を減らすということです。また、「払済保険に変える」ということは保険料を払わずに、これまであった保障をそのままの形で残しておくということです。
どんな保険に入ればいいのを判断するためには、「保障期間」と「保障金額」と「保障内容」に注目します。この三つが入るべき保険を見極めるための判断基準です。当然のことなのですが、自分の経済状況をしっかり把握して無理のない支払ができるようにしましょう。毎年保険の支払ができなくなってしまう人がたくさんいます。また、加入のポイントと同時に見直しのときにもいくつかのポイントがあります。それは「保険料」と「保障内容のバランス」です。このことをしっかり考え、理解してから見直しを行う必要があります。そうすると、今自分に必要な保険や不必要な保険がどれなのかを見極めることができます。バランスを考えずに闇雲に保険を買ってしまったら無駄に費用などが掛かってしまうので注意してください。因みに、日本の平均的な家庭では、一世帯で月に約3.8万円の保険料を支払っているというデータがあります。見直すときにはまず、今自分が加入している保障の内容が適切か、無駄ではないかということを判断することから始まります。この無駄な保障をいつまでも続けていたら大きな損失につながります。
ここで見直しのときの注意点をいくつか紹介しましょう。生命保険の見直しを検討するとき、なにより最初にやるべきことは、既に加入している保険の内容をよく確認することです。お宝保険は解約しないこと。お宝保険というのは、予定利率が高い生命保険のことです。予定利率とは、生命保険の契約者に対し、約束をする運用利回りのことです。簡単に言うと保険料の割引率ということです。保険料が安くなるには、その予定利率というのが高い方が良いということです。1996年4月以前に契約した貯蓄性のある保険(終身保険、養老保険など)は現在では考えられないほど高い予定利率だそうです。低金利時代では保険会社にとって逆ザヤになっているでしょう。逆ザヤとは、保険会社があらかじめ保険契約者に約束した利率を実際の運用で達成できないため、自らの利益を削っている状態のことです。簡単に言ってしまうと、お宝保険は保険会社にとって邪魔な保険ということです。なので保険会社の方々はお宝保険を解約させてしまおうと新しい保険の加入を勧めてきます。勧められたまま加入してしまうとそれこそ生命保険料を払いすぎる原因になる場合があるので注意してください。簡単に解約や転換契約の下取りを決めてしまわずに、ぜひ一度保険を確認してみてください。ポイントは、いくら払って、いくら返るのかということです。若いうちに保険料を払い終わっている。保障を一生に渡って残している。払った以上に返るように計算して加入している。無駄な保障額は考えていないこと。これらにあてはまっている生命保険が最も上手く加入している状態です。
自動車保険や、生命保険、医療保険などの保険は家計の中で保険料の支出が占める割合は決して小さくありません。生命保険は場合によっては数十年間払い続けるものもあります。仮に1ヶ月の保険料を5000円〜10000円減らすことができれば1年間で6万〜12万円、10年間で60万〜120万円ものお金を浮かすことのできる節約ポイントです。しかし保険料の節約は簡単ではないでしょう。今入っている保険、これから入ろうと考えている保険すべての内容を把握することは難しいです。そこで、保険料を簡単に節約したい場合は、保健相談サイトなどに依頼し中立の立場から自分に合った保険商品を勧めもらうことです。また、あくまでも、自分に合った内容が理解しやすいシンプルな保険を選ぶという方法もおすすめです。

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